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>> 白川郷 と 五箇山 <<
 白川郷と五箇山にある合掌造りの集落はユネスコの世界遺産として登録されている。飛越地方庄川流域の歴史的地名で、白川郷は上流域の岐阜県、五箇山は中流域で富山県である。江戸時代の白川郷は金森藩領となり、後に天領となった。五箇山は加賀藩領となり、塩硝生産が保護されていた。稲作に不向きな土地柄で養蚕と家内工業の発達した。 合掌造りは、家内工業の発展にあわせて、大型化、多層化した。「合掌造り」の名称の由来は、掌を合わせたように三角形に組む丸太組みを「合掌」と呼ぶことから来たと推測されている。屋根組みは釘を使わず、丈夫な縄で固定する。雪の重さや風の強さに対する柔軟性を生み、家の耐久性を増す工夫とされている。床板などの打ち付けには使われている。屋根の葺き替えは30〜40年に行われ、多くの人手と時間を要するので、住民総出で行われる。
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