もどる

>> 岩手県平泉町 中尊寺 <<
 天台宗東北大本山の寺院。奥州三十三観音、番外札所。号は関山 本尊は釈迦如来。嘉祥3年(850年) 慈覚大師円仁が関山弘台寿院を開創したのが始まり、その後、12世紀初め、奥州藤原氏の初代・清衡公が 釈迦如来と多宝如来を安置する「多宝寺」を建立したのが、中尊寺の創建とされる。  清衡公の前半生は東北地方で続いた戦乱で、兄弟・親族が相争い、亡くなられた霊を敵味方の別なく慰め、 「みちのく」といわれ辺境とされた東北地方に、ほとけの教えによる平和な理想郷を建設した。平泉の地に 、都の大寺院に劣らぬ仏堂を造立したのは、莫大な経済力の背景があったことと、 戦いに明け暮れた前半生を省み、戦没者の追善と、造寺造仏、写経の功徳により、自己の極楽往生を 願ってのことであた。
 金色堂は、天治元年(1124年)に清衡公が自身の廟堂として 建立したもので、内部の須弥壇内には清衡と子の基衡、孫の秀衡の3代の遺体(ミイラ)が安置されている。  平泉では、藤原氏4代(清衡、基衡、秀衡、泰衡)約100年にわたり、華やかな文化が栄えたが、 当時の面影を残すのは、金色堂、毛越寺庭園と、紺紙金銀字経などである。
inserted by FC2 system